表現者になる祭典

概要

技術書展5に参加した感想を述べる。

 

大人の学園祭

 池袋のサンシャインシティ文化会館で開催された技術書展5に参加した。11時に開始されるため、10分前に現地に到着したが、すでに長蛇の列だった。ニュースで知ったが、当日は1万人以上の来場者がいたそうだ。

並ぶこと30分、ようやく会場に入れた。会場の雰囲気はさながら学園祭のような賑わいだった。入り口に近いエリアから順々に店を巡る人、お目当の同人誌めがけて突き進む人。おっさんエンジニアだけではない。若い女性エンジニアもいる。みんながこの祭りの雰囲気を楽しんでいるようだった。

 

純粋なエバンジェリストたち

技術書を出品する彼らはアーティストではないが、表現者であり、自分が良いと感じたものを伝える伝道師だ。

 彼らを突き動かすものは何なのか。それはきっと、営利目的ではない。金を稼ぐだけであれば本を書くよりも効率の良い方法はあるはずだ。そこにはやはり、自分を認めて欲しいという承認欲求があるのだろう。

書くことだけで言えば、ブログだけでも良いはずだが、あえて製本して形のあるモノとして残し、オフラインで布教をする根底には、人と繋がっていたい、同じ思いを目の前で共有したいという気持ちがあるように感じる。

 

得たもの

今回初めて技術書展に参加したが、いろいろと気づきを得た。本の売り方だが、店先で黙って座って客を待っているより、席から立ち上がって程よいトーンで営業トークをしているブースの本が売れているように見えた。どんなに良い技術でも、相手に伝える努力をしないと、誰も金を出してくれない。

本も2冊、スマートスピーカー関連の本を購入した。彼らの教えを、いずれ他の人たちに伝えていきたい。