理想とする組織について
概要
私が考える理想的な組織と、組織づくりに必要なことを述べる。
組織とは
理想的な組織について考える前に、「組織」とは何なのかについて調べてみた。
『ある目的を目指して、いくつかの物や何人かの人で形成される、秩序あるまとまり』
組織を形成する前提として、共通の目的が必要で、そこに向かって誘導していく働きかけがなければ、組織としては成り立たない、ということである。
会社の目的
共通項によって区別された人々が集まって共同生活をする形態のことを「社会」と呼ぶ。「会社」とは、事業活動を通して営利を得ることを目的とした組織のことである。会社が存在する目的は、その過程はどうであれ、最終的に利益を上げる活動を行なっていくことであり、会社に所属する社員は、自分達の行動が会社の利益に結びついているのかを念頭におく必要がある。
当然だが、社会という組織に属する会社は、自分たちの利益を追求するのと同時に、社会に利益をもたらす存在でなければならない。会社が利益を生み出さない社員を排除するのと同様に、会社が社会から排除されてしまえば、事業活動を継続できなくなってしまう。
目的は明確であるのが良い
組織に所属する人たちの価値観がバラバラであっても、最終的に目指しているところが同じであれば、そこに秩序が生まれて、組織としてのまとまりが生まれる。
ただし、賛同を得るために万人受けを狙った目的は、ゴールが定まらず、方向性を見失いやすい。
目指すべき目的が明確であるほど、目標も立てやすく、障壁を迂回した際に軌道修正もしやすいと考える。
企業理念について
自分達の会社が、社会に対してどのような利益を生み出すのか、目的を明文化して社内外に表明するものを企業理念や経営理念と呼ぶ。会社の目的が事業活動を通して利益を上げることであれば、企業理念は具体的にどうやって利益を上げていくかを示したものであろう。
取引先や仕入先の企業が、企業理念に共感して契約することは稀かもしれないが、採用面や出資の動機には十分なり得る。
組織に所属して欲しい人材、協力を仰ぎたい投資家に向けて、曖昧性を排除したわかりやすい企業理念を作っていく必要がある。
理想とする組織について
私が理想とする組織は、所属するメンバーが組織の目的を理解し、組織の利益のために貢献する意欲を持って日々活動している組織である。
組織に貢献する意欲を持たせるためには、エンゲージメントを高めていくための取り組みを行なっていくことが必要であり、そのための前提としては目的を設計し、共有して浸透させていくことが必要である。
目的のリファクタリング、リビルド
道を誤らないために目的はブレない方が良いと考える一方で、組織を状況に応じて良い方向に変えたいと考えた時、目的のリファクタリングやリビルドは柔軟に行っても問題ないとも考える。組織形成当初の理念から大きく外れないのであれば、ゴール地点が変わるのも是として、組織に所属する人たちにしっかりと説明して、導いていくと良い。