老舗のあんぱん屋

概要

弘明寺駅付近に、ベーカリーデュークというパン屋があり、そこで販売している「弘明寺あんぱん」の話をします。

 

弘明寺あんぱんとの出会い

今から16年前、弘明寺駅井土ヶ谷駅の間に位置するアパートに住んでいた。その当時は、花見の時期には弘明寺の商店街に桜を見に行ったり、弁当屋のあしなに夕食を買いに行ったり、何かと利用していた。そんな折、デュークにも時々訪れてアンパンを買っていた。

最近になり、近所のスーパーで弘明寺あんぱんが売り出されているのを知り、休みの都度購入するようになった。

 

パンへのこだわり

大学時代に神戸三宮のパン屋でアルバイトしていた。繁華街の中で終電前まで営業しているパン屋には、飲み屋で飲んで帰るお父さんたちが子供たちへのお土産に菓子パンを大量に買って帰ったり、水商売のきらびやかなお姉様方が夜食?に惣菜パンを買って行ったりしていた。営業終了後、店のパンを安く売ってもらい、友達のうちで一緒に食べた懐かしい記憶がある。

パン屋では添加物などを使っていなかったため、市販のパンに比べて非常に美味しく感じられた。時々コンビニでパンを買うことがあったが、薬っぽい味がして不味く感じたものだった。

神戸にあるいろいろなパン屋でパンを買って食べたが、「あんぱん」と「クリームパン」が美味しいパン屋は、他のパンもだいたい美味しい、という教訓を得た。私が初めて訪れるパン屋で、決まってあんぱんとクリームパンを買うのは、この時の思い出が影響している。

 

デュークのパンはどうなのか

デュークは弘明寺あんぱん以外にバリエーション豊富な種類のパンを売っている。あんぱんは、私が学生時代にバイトしていた店に匹敵するくらい美味い。クリームパンや惣菜パンは、まあまあ、といったところか。

昔の思い出は美化されているかもしれないが、それだけ当時の味に感動したのも確かで、また、新商品について創意工夫するパン職人の姿を間近で見ていたのもあり、余計に美味く感じていたのかもしれない。

デュークはそこまで思い入れはないが、あんぱんは美味い。それだけである。